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解説

  • 産婦人科医が一般診療でよく出会う、患者さんの症状・主訴をベースに、婦人科疾患を考える上で必要な問診・理学所見・検査等を掲載しております。日々の診療の一助として是非ご活用ください。 産婦人科医が一般診療でよく出会う、患者さんの症状・主訴をベースに、婦人科疾患を考える上で必要な問診・理学所見・検査等を掲載しております。日々の診療の一助として是非ご活用ください。
  • (3)偶然見つかった腹水への対応

    当然、卵巣がんや卵管がんを疑う所見がないか、子宮付属器を慎重に観察する。月経周期のある女性で少量の場合はたとえば6週間後に再度観察し、性周期による変化を検討する。手術歴のある月経周期を有する女性の場合、peritoneal inclusion cys(t PIC:腹膜封入嚢胞)の可能性も考える。諸条件からPICが疑わしい場合、経口避妊薬を用いた排卵抑制で腹水の減少がみられる。
    CA125は悪性腫瘍だけでなく、肝疾患、結核性腹膜炎などによる腹水の存在自体で上昇することがある。閉経後女性に腹水が見られた場合は特に注意が必要である。
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